シーズン終了まで湘南styleを貫き、来季こそ悲願の初優勝へ
2022-2023シーズン、Ｆリーグディビジョン１第20節が行われた1月21日（土）、5位湘南は首位名古屋オーシャンズにホーム小田原アリーナで2－8負け。翌22日（日）、ともに勝ち点「4」差で上位の立川アスレティックFC対ペスカドーラ町田の「直接対決」を制した立川が湘南に勝ち点「7」差の3位に。この結果、残り2試合で湘南が全勝してもプレーオフ進出圏内となる3位浮上が不可能となった。昨季クラブ史上最高となる準優勝の勢いそのまま、今季も波状攻撃の湘南styleを貫きFリーグを盛り上げ、アリーナエンタメを演じた湘南だったが、”絶対王者”名古屋の壁にプレーオフ進出を阻まれる結末に。ただ、残り2試合も重要であることに変わりはない。連勝締めで来季悲願の初Vへのビッグウェーブを呼び寄せてみせる。（得点時間は前後半通し時間。20分までは前半、20分以降は後半の得点）
「絶対王者」のDNAか。FPアルトゥール、FPダルラン、FPペネジオら、リーグ屈指のスター不在も、名古屋は名古屋だった。直近の名古屋戦は2022年12月28日（水）、昨秋の代表戦の影響で延期されていた第9節は終盤まで1点リードも残り1分40秒からの2失点で2－3惜敗…。過去15シーズン14度優勝の名古屋に、わずか24日前のアウェーでの善戦、そしてスター選手の不在、プレーオフ進出への大一番、さらには昨季MVPの活躍でクラブ史上最高となる準優勝に導いた「湘南の先導者」FPロドリゴの退団も発表されたばかり。王者撃破への機運は、試合前から自然と高まっていたはずだった。
湘南ペースで、幕を開けた大一番。ロドリゴの強烈FK、FP内村の胸トラップ反転左足ボレー、ロドリゴ得意の右サイドからカットイン左足シュートなど、名古屋ゴールを脅かすもゴールネットを揺らせない。「試合の入り、相手が引いている中で攻めあぐねた（伊久間監督）」湘南は、10分34秒に先制点を許した。名古屋FP3人の攻撃に対し、FP2人で守る湘南。名古屋は中央から左サイド（湘南の右サイド）を選択し、FP八木が冷静にネットを揺らした。11分18秒には昨夏21歳にしてフットサル日本代表初招集のFP宮川のゴールで0－2に。湘南は12分44秒、内村の豪快な右足弾で1点差に迫るも、15分35秒にFPアンドレシート、18分57秒にFP平田に追加点を許し前半を1－4で折り返した。
後半に入っても名古屋の精密な猛攻は止まらない。26分37秒、湘南守備網の乱れを突かれ宮川にこの日2点目を許すと、27分48秒にはFP水谷に左足芸術ループ弾を決められ1－6に。5点差にたまらず「諸刃の剣」の戦術、パワープレーに突入した湘南だったが、32分36秒に悪夢が襲う。本職GK不在の湘南に対し、名古屋の決定的機となる鬼塚の抜け出しをロドリゴが手で止める「乱暴」による一発退場に…。数的不利のまま33分01秒に八木のゴールで1－7に。19秒後の33分20秒には鬼塚に「パワープレー返し」を決められ1－8に。湘南は38分25秒、FP堀内が豪快にPKを決めるも時すでに遅し。シュート33本で8点を奪った名古屋のシュート決定率は脅威の24％超、対する湘南はシュート26本で2得点の同7.6％に終わった。
試合後の記者会見で「相手のカウンターの精度が高く、そこを修正しきれなかった。アルトゥール選手やペネジオ選手、ダルラン選手もいないなかでやっぱり名古屋は名古屋なんだなって改めて実感した。本当に技術の精度が高かったなと思います」と伊久間監督。翌日のペスカドーラ町田vs立川アスレティックFCの結果が「引き分け」のみの厳しいプレーオフ進出条件に、指揮官は「非常に厳しい、選手はよくやっているのでそこに導けていない、監督の責任だと思います。ここまで、途中、12月ぐらいに「もう厳しいんじゃないか」となる中で、3連勝、浦安にも勝った。ベテランがいなくなり、若手を起用しながらここまでこれたことをポジティブに」と締めくくった。翌日、立川が町田に勝利したため湘南のプレーオフ進出条件が消滅した第20節。ただ、残りの2試合も重要であることに変わりはない。一つでも上へ－。来季悲願の初Vへのビッグウェーブへの流れを、連勝締めで呼び寄せてみせる。
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同じ左利きで憧れの「ロドリゴ」退団発表に靏谷も感慨深げ
スピードあるドリブル突破からのカットイン左足弾を得意とするFP靏谷がロドリゴの今季限りでの退団に「間違いなく参考になる選手で、僕としてもFリーグの中で1番の左利きの選手で、目指している部分はロドリゴだった」と感慨深げ。残り少ない憧れの選手との時間を「彼のメンタル的な部分、失敗しようが何度でもチャレンジする、そのメンタル的な部分を直接やりとりしたい。残り少ない中で良い部分を盗みたい」と前を向いた。
小田原アリーナは「非日常の空間」に。試合前から賑わいを創出
この日は15時30分キックオフにもかかわらず、会場となる小田原アリーナには午前中から多くの人で賑わった。湘南のホームゲーム開催で出現する小田原アリーナ芝生エリア「asoVIVA」の巨大遊具や各種人気キッチンカー、企業ブースが並ぶなどお祭りモードに。残り2試合となった今季ホーム戦を、スター軍団との一戦を、そして悲願の初優勝への後押しを－。今季2番目となる1,643人の観客数に加えて「お祭りのような賑わい」を楽しむご家族連れやカップルの姿も。プレーオフ進出への大一番への熱気とあいまり、「非日常の空間」で自然と高まっていった。
■2/4ホーム小田原アリーナでの今季最終戦を盛り上げよう！ Y.S.C.C.横浜と14時キックオフ
Fリーグ2022-2023 Division1の最終節となる第22節、湘南ベルマーレは2月4日（土）ホーム小田原アリーナでＹ.Ｓ.Ｃ.Ｃ.横浜と対戦。今季は残念ながらプレーオフ進出を逃したが、第20節までプレーオフ争いを演じるなど強豪の仲間入りを果たしている湘南ベルマーレの最終戦。一つでも上の順位でのフィニッシュに向け、サポーターの熱量で後押ししよう！
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■Fリーグ初心者の方へ、フットサルの魅力やサッカーとの違いは！？
湘南ベルマーレフットサルクラブ伊久間監督にフットサルの魅力をインタビューしました。Fリーグ観戦初心者の方や、フットサルとサッカーの違いは！？と思われている方への記事です。前後半各20分ですが、実際には各40分ぐらい白熱した試合展開が続いたり、諸刃の剣の戦術「パワープレー」や、選手交代自由なフットサルならではの「セット」の概念を理解して、Fリーグ観戦を楽しもう！
【ベルスポ vol.4】Fリーグ湘南ベルマーレ伊久間監督の「Fリーグを100倍楽しむポイント」
■Ｆリーグ2022‐2023プレーオフ実施概要
リーグ戦終了後、リーグ戦上位3チームでプレーオフを行う。
〈プレーオフ準決勝〉
・準決勝の組み合わせは、リーグ戦２位チームと同３位チームの対戦とする。
・２試合を開催し、勝利チームがプレーオフ決勝へ進出する。
・２位チームは１勝のアドバンテージを持つ。
・敗戦チームは、本大会３位チームとなる。
〈プレーオフ決勝〉
・リーグ戦順位１位チームと準決勝勝利チームが対戦する。
・最大で５試合を開催し、勝利チームが本大会優勝チーム、敗戦チームが本大会準優勝チームとなる。
■ベルスポ
BELLMARE SPORTS。Fリーグ湘南ベルマーレの試合結果をはじめ、フットサルに関するコラムなどをスポーツ新聞風にお届け予定。
■小田原style■ 小田原styleは「オダワラの魅力を、多角的に。」をコンセプトに、小田原市内を拠点にフリーランスでWeb marketing & promotion事業を展開するarawadoが2022年夏から制作・運用するWebメディアです。現時点でのカテゴリは「spot」「gourmet」「lifestyle」「pride」「column」で、それぞれのテーマは下記になります。 ・spot…小田原をはじめ西湘エリアの観光地や景勝地、SNS映えするような場所の紹介。 ・gourmet…小田原をはじめ西湘エリアの名産品、飲食店などグルメの紹介。 ・lifestyle…小田原をはじめ西湘エリアのジムや習い事、サークルなどライフスタイルの紹介。 ・pride…小田原をはじめ西湘エリアが誇る企業・団体・人物・イベントなどの紹介。 ・column…小田原をはじめ西湘エリアに関することを自由気ままにコラムで紹介。 ※てにをはの調整・修正、誤字脱字の修正、表記統一、より良い表現への変更等、本コンテンツの内容を大勢に影響を及ぼさないレベルでの加筆・修正・削除・変更等を行うこともあります。
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